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美容医療で私が大切にしていること

あっという間に年末を迎えました。冬休みの時期には、毎年のように遠方からご家族と一緒に足を運んでくださる方もいらっしゃり、スタッフ一同とても嬉しく感じています。さて、今回は私が美容医療と向き合う上で大切にしていることについてお話したいと思います。

医師になってから、保険診療で働いていた頃は、午前は外来、午後は手術という流れが多い環境でした。病院に来られる患者様は、悪いところを治すために来院されるため、私たちのことを「お医者様」と呼び、感謝してくださることが多かったように思います。様々な症例を通して、自分のできること(スキル)が増えていくことを楽しく感じることもありました。皮膚科外来ではどうしても待ち時間が長くなりやすく、混み合ってくると受付や看護師さんにクレームが入ることはあっても、医師である私たちに強く言われる方は、あまり多くなかったように思います。この構造は、患者様が私たちを「お医者様」として見てくださり、どこか対等ではない関係性の上で成り立っているのだろうと感じていました。医師という職業は、常に判断の連続で責任も伴いますが、専門性の中で「マイナスをゼロに戻す」ことに尽力する、ある意味では守られた環境でもあったのだと思います。自己負担額も最大でも3割で、7割は保険でカバーされる点も大きな違いです🤔


美容という自費診療で働くようになり、保険診療との最も大きな違いは、患者様が「病的なマイナスからのスタートではない」という点だと感じています。もちろん、たるみや肌質・シミの種類や肌ダメージ、メラノサイトの活動性などを評価した上で治療を行っていくのですが、病気ではない以上、あくまでゼロスタートであり、そこをマイナスにしてしまうことは許されない。それが自費診療の難しさだと思っています。


美容皮膚科の分野でも、新しい製剤が出るたびに医療者側から「いろいろな症例で試してみたい」という声を耳にします。院内スタッフや自分自身で試すことは良いと思いますが、不確定な要素が多い段階で患者様に使用することには、私は少し抵抗があります。「モニター」という言葉も難しい表現だと感じています。長期的な影響がまだ十分に分かっていない新製剤について、その不確実性まできちんと伝えられていればよいのですが、そのような説明がなされることはほぼなく、広告等でもどうしても「画期的な新製剤」「お得なモニター」という言葉だけが前に出てしまいがちだと思います。新しいものを誰よりも早く受けたい、という方がいらっしゃるのも事実で、それ自体が悪いとは思いません。ただ、美容医療がこれだけ一般化してきた中で、そうでない方まで巻き込まれてしまう可能性があることに、少し不安を感じています。(そもそも症例の写真を載せること自体が禁止されてしまっているので、難しいのですが、、、)

医療者が新しいものを試し、失敗や成功を繰り返すことで技術が磨かれていくという考え方も理解していますし、私自身も大手で働いていた頃、多くの患者様に関わらせていただく中で経験を積ませていただきました。ただ、専門性が高くなるほど、提供する側と受ける側の情報格差はどうしても生じてしまいます。私自身は、新しい製剤については少し様子を見て、信頼できる先生方の使用感を聞き、「これは」と納得できたものだけを、まずは自分で試し、そのメリット・デメリットを理論と臨床の両面で理解できるものを取り入れたいと思っています。流行の移り変わりが激しい業界だからこそ、すべてを追いかける必要はなく、本当に良いものは、時間が経っても必ず残っています。


私は、患者様と医療者は対等な関係でありたいと考えているので、人として態度の悪いスタッフがいれば注意しますし、スタッフを怒鳴る患者様に施術を提供することは難しいと思っています。継続的な通院が必要な美容皮膚科だからこそ、信頼関係は何より大切だと思っていて、言いたいことが言えない環境下では、何かあったときに声を上げることもできないと感じています。この業界では、リスクをあまり大きく伝えず、良い面を強調する風潮を感じることもあるのですが、私はむしろリスクは少し言い過ぎるくらい伝えるようにしていますし、不安だ・怖いと感じている方に対して、「大丈夫ですよ」と安易に言うこともしないように意識しています。(たまに、本当はやりたいんだからもっとすすめてよ!と言われることさえあります😂)

混沌としたこの世界の中で、新しさや流行だけにとらわれず、一人ひとりが安心して選べる医療を大切にしたいですし、皆様と長く信頼していただける関係を築いていきたいと思っています!

今年も一年、本当にありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします🥰