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美容を医療として考えるためには

医療の世界は目まぐるしく変化しています。私は10年以上この世界ばかりをみているので、他業界をあまり知らないでいるのですが、どの業界も内部からみると色々あるのでしょうか。美容を医療という側面からみることが、実際にはかなり難しくなっているのは、自費診療であることも一つの原因だと考えます。自費診療では、自身が提供する医療の価格を自分で決めることができるため、提供者側にある程度のモラルが求められるかと。一般的に、医療のような専門性の高い分野では、提供側(医療者側)と顧客側(患者様)の情報格差が大きいため、良くも悪くも、提供者側が顧客を導いていく形になると思うのです。

美容クリニック

医療にかかる提供者側のコストは決して小さい額ではなく、専門性+接客の性質から、属人的にならざるを得ない部分も大きく、リスクもはらんでいます。特に美容の面では、少なからず健康な人体に影響させるため、そのリスクは小さくはないです。昨今、美容医療は急速に普及してきていて、提供する側も多様性にとんでいます。美容の開業を支援するコンサルタント会社も増えていて、昔より少し気軽に開業できるようになったことに加えて、都会では専門性を獲得した看護師さんが医者を雇っての開業なども増えています。少しエステの延長上のような美容医療も増えてきた中で、業界全体が活気づいていくことは患者さん側に選択肢が生じるという点では、良いことなのかもしれません。

美容という進路

私は、皮膚科・形成外科から医療の世界に足を踏み入れて、どちらかというと大学やる研究が好きで、徹夜で仕事をするタイプで、老け込んだ自分に絶望して美容医療をうけ始めた人間です😂学生時代から(今もなのですが)、おしゃれを楽しんで出かけるというよりは、本(漫画も含めて!)を読んだりしている方が好きな人間でした。元々、皮膚科・形成外科というジャンルは、美容と少し近い領域ではあるため、保険診療内での投薬・レーザー治療などの限界、その延長線上として美容医療というものの存在になじみはありましたが、それを系統だって学ぶ機会は普通、保険診療をしている時にはないので、まさか自分が美容領域にすすむなんて思ってもみなかったし、初めて美容クリニックを調べた時には、色々と衝撃をうけたものです😂 昨今では、保険診療の領域もある程度の資本主義にさらされるようになってきていますが、自費診療の分野ではさらにその色は強く、提供者側のモラルによるところが大きい気もします。

保険診療

保険診療という制度はよくできていて、誰が処置をしても、基本的にはどれだけ時間をかけても、病院側の報酬も、患者様の負担も同じ値段。単純に処置回数が少なくすむ方がその両者とも少ないですね。診療科にもよりますが、医師がとにかく沢山の患者さんをみることを求められる場面は多いと思います。保険診療では、患者さんの自己負担は1割~3割、地域によっては小児は無料など色々です。私が地方の大学病院所属で皮膚科の保険診療をしていた際には、どの病院で勤務しても患者様がいっぱい。皮膚疾患のみでなく、汗もなどのトラブル、ちょっと保湿剤がほしい方まで、多くの患者様が来院されますが、基本的には固定給制で時間内に待ち時間を少なく終わらせることに集中するため、この処置を追加したら売り上げが変わるからしておこうなんていう発想には、基本的にはなりにくいです。医者が、売り上げを上げるためにこの処置を追加しておこう、なんて言いだしたらちょっと嫌ですよね💦しかし、美容も含めた自費診療で働く場合、多くは歩合制になるため、ここで医療者としてのモラルが求められるのだと思います。

「近所にできた行きやすい美容クリニックに通ってみたら、いつの間にか肌がキレイになっていた」なんてのが良いですね。長い付き合いになるであろう美容医療なので、一緒に良い年を重ねていければと思っています。